無線通信は、無線機器を扱う人から無線端末までの距離で分類されています。人から 100m くらいの通信距離を有する無線システムは「WLAN(Wireless Local Area Network)」に分類されています。これは、通称「無線LAN や WiFi(業界団体規格名)」と呼ばれ、みなさまもよくご存知と思います。人から 10m くらいの通信距離を有する無線システム(Bluetooth や ZigBee など)は「WPAN(Wireless Personal Area Network)」に分類されています。
最近、話題のウェアラブル端末は、人から 2~3m くらいの通信距離を有する無線システムで「WBAN(Wireless Body Area Network)」に分類され、通称「人体通信(HBC : Human Body Communication)」と呼ばれるようになりました。
人体通信(Human Body Communication : HBC)は単に通信距離から分類された人体近傍(Body Area)における近距離無線(WBAN 国際標準規格 IEEE 802.15.6)の一方式の 呼称 です。通信距離が人体から 3m 程度の WBAN(Wireless Body Area Network)の一方式を、日本語で「人体通信」と称しているだけですので、人体通信技術を用い 人の思考を読み取るようなことや遠隔地から人に語り掛けたりコントロールすることは、理論的にも技術的にもできません。究極の近距離無線通信技術である「人体通信」を安心してご利用ください。