人体通信は、人の存在を感知する.
電極に手を近づけたときだけ電源が ON する
アンプレット通信研究所は、消費電力を小さくする人体通信の技術として、送信機と受信機の電極に手を近づけたときだけ電源が ON する技術を確立しました。
ZigBee や Bluetooth などの近距離無線システムでは、送信側からいつ電波が飛んでくるかわかりません。そこで、受信機の電源を常時 ON にしていると、消費電力が非常に大きくなってしまうため、間欠受信技術が導入されています。
人体通信は人が電極に手をかざしたときだけ通信できれば良いので、電極に人が近づいたときのみ、静電センサの技術で受信機の電源を ON にすることにより、超低消費電力化を図りました。
この技術は人体通信の 受信機 のみならず、人体通信の 送信機 にも応用ができるため、人体通信の特性をうまく利用したシステムといえます。
電極と大地間の静電容量の変化を利用した人体通信機器の自動起動
人体通信機器の電極に電源電圧を印加しておくと、電極には電荷が溜まります。その電極に人が手を近づけると、人体は誘電体のため、電極と大地間の静電容量が増加します。その時、電源電圧の電位になっていた電極の電圧が一瞬、下がりますので、その電圧変化をトリガーとすれば、人体通信機器の自動起動が可能となります。
操作・検査のタッチレス化 / 非接触化のための設計ポイントと最新動向
with コロナ時代に普及が望まれる非接触型技術の研究開発をリードする各専門家が、タッチレス操作及び非接触型センシングのキー技術、関連部材の設計開発、キラーアプリケーションの展開など、多岐にわたり解説しました。 (情報機構殿のホームページより転載)
第3章 第4節 「人体通信技術」 担当 : 根日屋 英之
出版社名 :情報機構
ISBNコード : 978-4-86502-206-3
価格 : 63,000円 (税抜)