アンプレット通信研究所

  所長 博士(工学)

 根日屋 英之

私が無線通信が好きになった理由

 生まれも育ちも東京・秋葉原の私は、子供の頃から無線機やアンテナを作り、その電波を飛ばしたく アマチュア無線 の資格を取りました。アンテナや電子回路を製作しているときが至福の時間です。

 1980年に大学を卒業して自動車会社に入社し、電装機器の設計部門に配属されましたが、その後、無線通信の仕事をしたくて電機メーカーに転職しました。大企業に属していたときに、上司から指示された業務を確実にやり遂げるという仕事も楽しかったのですが、誰もやったことがないような無線通信機器を自分のエンジニアとしての気持ちに素直に従って開発したいという気持ちも強く、1987年9月9日に、自分のエンジニアとしての気持ちに素直に働ける場として、他者からの資本導入を受けないことを経営ポリシーとした 株式会社アンプレット を起業しました。

受 賞 歴

 1986年度 技術者表彰 1等 (日立湘南電子)

 2000年度 駿博会奨励賞 (日本大学 駿博会)

 2001年度 電子工学科特別賞 (日本大学 理工学部 電子工学科)

 2003年度 アントレプレナー オブ ザ イヤー (アカデミア部門)

 2003年度 最優秀ユビキタスネットワーク技術開発賞 (EC研究会)

 2010年度 第23回 福田賞 (東京電機大学 ME会)

アジア諸国との技術連携

 無線通信技術というと欧米の規格が強い。そこで、アジアがもっとがんばれないかと、アジア諸国との技術連携を大切に考えるようになりました。

 私は、RFID と 人体近傍の無線通信(人体通信)に興味を持っています。現在、アンプレット通信研究所は、人体通信 の研究を行い国際標準の策定を行っている 韓国電子通信研究院(ETRI)、小形アンテナの研究で著名な 忠南国立大学アンテナ研究室 禹鍾明教授)と MoU を締結し、人体通信小形アンテナRFID無線通信デバイス などの共同研究を行っています。

今、はまっている研究テーマ (人体が出す微弱な電気信号からきっと何かがわかる・・・はず)

 アンプレット通信研究所の技術者は、無線通信機器の設計を行ってきました。そのため、雑音の中から非常に微弱な信号を受信する回路設計や信号処理のノウハウがあるので、人体が出す微弱な電気信号をピックアップし、その信号から何かの生体情報が得られないかの研究を行っています。

 右に示す写真は、試作した非接触電極心電計イスです。電極には導電性の布を用いています。人体の基準電位検出用と、心臓を挟んで左・右の人体近傍の電界をピック・アップするための合計3枚の電極を用いています。この構成で、服の上から心電図を得ることができました。

 左図は、非接触電極心電計イスで得られた心電図です。好奇心から、この装置を用い自分の体のいろいろなところに電極を付けてみると、人体から出てくる不思議な電気信号が見えます。人体は未知の世界で、とても興味深いです。

 人体が出す微弱な電気信号から ストレス検知 や 排尿事前検知 ができないか・・・高齢化している日本で望まれる技術課題に挑戦しています。

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