人体通信とは

人体を介して情報通信

 人体を伝送媒体として通信を行う人体通信に注目が集まっています。人体通信はセキュリティ性が高く、送信電力が少ないことが特徴です。

 また、人体通信の通信機器は、筋電位や心電情報などの生体情報センシング機器の電極や回路と構成が似ていることから、人体通信機器を用いた生体情報の取得が提案され、遠隔医療やヘルスケアなどの医療ICT分野での応用が期待されています。

 2016年10月に開催された CEATEC 2016 で、Panasonic 社が人体通信の展示を行い、注目を浴びていました。

人体通信のお披露目は・・・

 CEATEC 2007 では、人体通信の展示やデモンストレーションがあり多くの人が興味を示しました。私も、この CEATEC 2007 についてのコメントを、日経BP社の Website の記事の文末に書かせていただきました。

・ 日経BP社の Website の記事

・ 日経BP社の中国語 Website の記事

 また、2008年5月19日号の日経エレクトロニクスの36ページに、安保編集委員による人体通信の紹介記事があります。2008年6月30日号の日経エレクトロニクスには人体通信の特集記事が組まれています。私はその両誌にコメントを書かせていただきました。

月尾嘉男先生が、ラジオ番組で人体通信のご紹介をしてくださいました。

 CEATEC 2007の翌週には、東京大学名誉教授の月尾嘉男先生(右の写真は、月尾先生にご提供いただき、写真の掲載についても、先生にご快諾いただきました。ありがとうございました。)が、先生のラジオ番組で、「映画『E.T.』でエリオット少年と E.T. が指と指を触れ合って会話をするシーンが、現実に可能になってきた。」とお話になられていました。

 私も月尾先生とのメールのやり取りで、E.T. 人形に人体通信回路を組み込んだデモ機を作ってみようと思いました。私はさっそく近所のデパートに E.T. 人形を探しに行ったのですが、すでに「E.T.」は25年前(2007年当時)の映画で、近所のオモチャ店では、人形は見つけられませんでした。

 しかし、今は情報化社会です。インターネットで検索しましたら、長野県上田市のリサイクルショップにデモ機を作るのに適した E.T. 人形を見つけ、さっそく買いに行き、無事に入手ができました。

超小型人体通信送信モジュール(HBC-Chip)

 私の会社(アンプレット通信研究所)では、超低消費電力(3V/14μA)で超小型(2.6mm X 2.9mm X 0.8mm)の人体通信送信モジュールを開発しました。

 この HBC-Chip を薬ビンのふたに内蔵し、そのビンのふたに看護師さんが手をかざす(非接触)と、看護士さんの身に着けた表示機に薬の名称を表示することが可能となり、投薬ミス防止対策などに応用できます。

人体通信に対する誤解

 人体通信というネーミングから、このシステムを誤解されているご質問をたまに頂きます。人体通信は人体近傍の電界を用いて情報を伝送する近距離無線の一方式で、人の思考を読み取るようなことはできません。人体通信を安心して使用してください。

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